開催概要
■出演者ゲオルク・マルク(指揮) Georg Mark
ザルツブルク出身。ウィーン市立音楽院にて指揮とヴァイオリンを専攻し、同時にウィーン大学にて音楽学、哲学と心理学を学ぶ。 世界各国にて指揮活動を行い、これまでに読売日本交響楽団、プラハ放送交響楽団、ウィーン室内管弦楽団等と共演。1991年から2006年まで、モスクワ放送局チャイコフスキー交響楽団の第一客演指揮者を務めた。ウィーン音楽院大学指揮専攻科教授として教育活動にも従事し、現代の演奏技法とウィーンの伝統との融合を目指している。この姉妹提携事業には1998年から参加し2004年の第九演奏会でも指揮者を務めた。
ビルギット・コーラ(ヴァイオリン) Birgit Kolar
オーストリアのヴァイトホーフェン/イブス出身。ウィーン国立音楽大学にてライナー・キュッヒル、イェラ・シュピトコーヴァの両氏に師事。1991年メニューイン国際コンクール入賞。ソリストおよび室内楽奏者として、ヨーロッパ各国、南米、日本などで演奏活動を行う。1999年から2008年、バイエルン放送交響楽団のメンバーと共にミュンヘン弦楽四重奏団を設立し、第1ヴァイオリン奏者を務める。2008年にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とウィーン交響楽団のメンバーで構成されたウィーン・セラフィン・クァルテットを設立。これまでにブルックナー管弦楽団、ウィーン交響楽団、バイエルン放送交響楽団他、各地のオーケストラのコンサートミストレスを務める。現在の使用楽器は、オーストリア・ナショナル銀行所蔵のクレモナ製カルロ・ベルゴンツィ(1723年製)。
ヘルムート・ラッキンガー(ヴァイオリン) Helmut Lackinger
1961年ウィーンに生まれる。10歳よりヴァイオリンを学ぶ。ウィーン市立音楽院にてフロリアン・ツヴァイアウアー教授(ウィーン交響楽団コンサートマスター)、アルフレッド・シュタール教授(ウィーン・フィル)に師事する。1988年からウィーン交響楽団の団員として活躍中。また、ウィーン・コンチェルトフェライン室内管弦楽団やウィーン・ブラームス四重奏団、ウィーン・シンフォニア・シュランメルなどの室内楽分野で活躍しており、国内外のコンサートツアーで大きな成功をおさめている。
パウル・ラベック(ヴィオラ) PAUL RABECK, Viola
1984年ウィーン生まれ。5歳でヴァイオリンのレッスンを始める。ウィーン音楽高校を経て、ヴァイオリンをミヒャエル・シュニッツラー、ヴェロニカ・ゴットフリート、クララ・フィーダー、ペーター・シュマイヤーに師事。2005年にヴィオラに転向し、2011年に演奏家コースを優秀な成績で修了。また、ブルーノ・ユランナ、タベア・ツィンマーマン、ルボミール・マリー、オグニアン・スタンチェフ、モートン・カールセンのマスタークラスを数多く受講して研鑽を深め、室内楽だけでなく、レコーディングやクロスオーバー・プロジェクトにも頻繁に参加して音楽の幅を広げている。 2009年よりORFウィーン放送交響楽団オーケストラ・アカデミーに所属し、2011年3月よりヴィオラ奏者となる。 2017年10月よりウィーン交響楽団ヴィオラ奏者。
ベンツェ・テメシュヴァリ(チェロ)BENCE TEMESVÁRI,
1999年ブダペスト生まれ。6歳でチェロを始める。2015年よりウィーン音楽・舞台芸術大学でロベルト・ナギー教授、ペーター・ソモダリ教授、イシュトヴァーン・ヴァールダイ教授に師事。2018年にはハンガリーのダヴィッド・ポッパー・コンクールで第1位、スロヴァキアの「Talents for Europe」で2018年に第2位、2019年にグランプリ、2019年にはチェコ共和国のマーラー・コンクールで第1位を受賞している。2020年、ウィーンで開催された「ダヌビア・タレンツ国際コンクール」で優勝、トレヴィーゾ国際コンクールで優勝。2021年にはブルガリアのアレグラ国際コンクールで第3位、2023年にはウィーンのカネレスコンクールで第1位を獲得した。 2021年にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のアカデミーで2年間の奨学金を獲得。
ソプラノ:梶田真未
東京藝術大学卒業。同時に同声会賞受賞。二期会オペラ研修所マスタークラス修了。桐朋学園大学大学院修士課程を経て、現在博士課程3年に在籍中。2021年第19回東京音楽コンクール声楽部門で第1位入賞し、大きな注目を集める。2017年日生劇場『ルサルカ』(山田和樹指揮)森の精Ⅱでオペラデビュー。2018年には二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『アルチーナ』(鈴木秀美指揮)タイトルロールで二期会デビューを飾り、続く二期会『修道女アンジェリカ』(ベルトラン・ド・ビリー指揮)で托鉢係修道女IIを演じるなど立て続けに出演。2022年同『パルジファル』(セバスティアン・ヴァイグレ指揮)花の乙女などを経て、2024年2月同『タンホイザー』(アクセル・コーバー指揮)でエリーザベトに抜擢され出演し、成功を収めた。コンサートではベートーヴェン「第九」への出演をはじめ、「第4回オペラ紅白対抗歌合戦」、「二期会ニューイヤーコンサート2024」などで表情豊かな美声を聴かせている。2004年名古屋ドームでの日米野球開会式では国歌独唱を担った。二期会会員
メゾソプラノ:花房 英里子
京都市立芸術大学首席卒業。京都市長賞受賞。東京藝術大学大学院を経て、二期会オペラ研修所マスタークラスを優秀賞受賞し修了。第40回飯塚新人音楽コンクール声楽部門第1位、第19回東京音楽コンクール声楽部門第2位並びに聴衆賞、第21回松方音楽ホール音楽賞声楽(オペラ)部門奨励賞など多数受賞。2018年二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『アルチーナ』(鈴木秀美指揮)ルッジェーロで二期会デビュー。2019二期会『蝶々夫人』(アンドレア・バッティストーニ指揮)スズキに抜擢され高い評価を得、2021年同『ファルスタッフ』(レオナルド・シーニ指揮)メグでは演じるなど、様々な役柄をこなしている。新国立劇場では2018年『魔笛』(ローラント・ベーア指揮)童子Ⅲを演じ、好評を博す。2019年に続き本年7月二期会『蝶々夫人』でスズキを演じる。コンサートでは2023年台湾フィルハーモニックに招かれ台北にて準・メルクル指揮「第九」に出演。その直後にはハノイにて日本・ベトナム外交関係樹立50周年記念ベトナム国立交響「第九」出演するなど活躍が続いている。二期会会員
テノール:村上 公太
東京音楽大学声楽演奏家コース卒業。新国立劇場オペラ研修所修了後、イタリア・ボローニャで研鑽を積む。2009年『カプリッチョ』イタリア人テノール歌手役で二期会デビューを飾り、以降『椿姫』アルフレード、『トリスタンとイゾルデ』メロートをはじめ、『マクベス』、『チャールダーシュの女王』などで好評を博す。新国立劇場へは2007年開場10周年記念コンサート以降、『蝶々夫人』ピンカートン、『ファルスタッフ』フェントンをはじめ、『ラ・ボエーム』、『パルジファル』、『こうもり』、『ばらの騎士』、『ウェルテル』、『夏の夜の夢』、『夜鳴き鶯&イオランタ』など多数出演。『カルメン』では初日に急遽ドン・ホセで出演して話題を呼んだ。また日生劇場では『後宮からの逃走』ペドリッロ、『コジ・ファン・トゥッテ』フェランド、『マクベス』マルコムなどを演じている。コンサートでも主要オーケストラと共演しており、2023年12月には下野竜也指揮NHK交響楽団「第9」でソリストを務めた他、ヴェルディ「レクイエム」などで高い評価を得ている。二期会会員
バリトン:大川 博
国立音楽大学卒業、同大学院修了。二期会オペラ研修所マスタークラスを優秀賞受賞し修了。さわかみオペラ芸術振興一般財団法人の助成を受けイタリアで研鑽を積む。また文化庁新進芸術家海外研修制度研修生として再びイタリアへ渡る。トリエステ・ヴェルディ歌劇場シーズンプログラムコンサート、トリエステ・ヴェルディ歌劇場『エフゲニー・オネーギン』でイタリアデビュー。国内では二期会『トゥーランドット』ピン、『天国と地獄』ジュピターをはじめ、『ジャンニ・スキッキ』ベット、『蝶々夫人』ヤマドリ、『サロメ』兵士などを演じている。他にも神奈川県民ホール・オペラ・シリーズ グランドオペラ共同制作『トゥーランドット』でもピンを演じて好評を博している。コンサートでは、「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」、「メサイア」、「レクイエム」、「第九」などのソリストを務め、高い評価を受ける。また、《それいけクラシック》のメンバーとしてYouTube配信やコンサートで広くクラシック音楽界を盛り上げる活動を展開し、多方面から人気を得ている。二期会会員
管弦楽:長野フィルハーモニー管弦楽団
長野フィルハーモニー管弦楽団は、1987年に世界三大ホールの一つである「ウィーン ムジークフェライン」を持つオーストリアのウィーン楽友協会と長野県県民文化会館が姉妹提携を結んだことから、長野県の音楽レベル向上のため、ウィーン楽友会館の協力を得て、1988年に、会館附属団体「長野県県民文化会館管弦楽同好会」としてスタートしました。 その後、音楽活動の向上により、現在の「長野フィルハーモニー管弦楽団」と改称し、現在に至っております。
長野県高等学校選抜オーケストラ
合唱:2024ながの県民合唱団(公募)
合唱指導:山神健志 練習ピアノ:小林花菜、黒沢智花、伊藤