イベント情報|EVENT

長野県立美術館

戸谷成雄 彫刻

開催日 2022年11月4日(金)~2023年1月29日(日)
時間 開館時間:9:00~17:00 
(展示室入場は16:30まで)
会場 長野県立美術館
展示室1・2・3
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料金 一般1,000円、大学生及び75歳以上700円、高校生以下又は18歳未満無料
主催 長野県、長野県立美術館、戸谷成雄展実行委員会
TEL 長野県立美術館(ハローダイヤル)
TEL 050-5542-8600(9:00-20:00)
HP https://nagano.art.museum/exhibition/toyashigeo

開催概要

戸谷成雄(1947-・長野県上水内郡小川村生まれ)は、日本の現代彫刻を代表する存在として、「彫刻とはなにか」を問う根源的な思索を深めながら、精力的に作品を発表しています。

長野県での初めての個展となる本展では、戸谷成雄の初期から近年の作品まで代表作を含め約 30 点を、 年代順ではなく展覧会のコンセプトに合わせて展示します。特に戸谷の壮大な彫刻観へのいとぐちとして、「表面」や「構造」といった独自の彫刻概念に、日本語の言語構造への深い思索が反映されていることに焦点を当てます。この思索は、戸谷自身の言葉にしばしば表明されてきましたが、作品を目の前に語られる機会はあまり多くありませんでした。日本の社会について戸谷が常に抱く問題意識は、言語学や人類学の方法論をもちいて社会の構造のありかたを問うという、世界的な思想のながれに合致し、彫刻家自身の彫刻概念と共振しました。

1980 年代半ばから始められた「森」シリーズに見られるように、チェ ーンソーで木材の表面を刻んだ大型の木彫作品がよく知られていますが、作品の基本的な考え方は、戸谷が彫刻家をこころざした 1970 年代にすでに形成されました。当時、国内外で展開されていた現代美 術では、旧来の絵画や彫刻が事実上否定され、美術そのものの在り方が問われていました。戸谷はいわゆる制度として解体された彫刻を、 時代や地域の枠を乗り越え、その起源から見つめ直しています。