開催概要
日本が近代化を図る激動の「明治」。西洋諸国の制度や価値観と向き合い、世界を強く意識する時代の波は、美術の世界にも押し寄せました。日本を訪れた外国人画家たちは、西洋とは異なる日本の文化や風俗に興味を抱き、その様子を描きます。また、国内では水彩画が流行し、日本人画家たちも旅をし、各地の風景や暮らしを描きとめました。本展では、コレクターの高野光正氏が海外で収集した200点を超える水彩画や油彩画によって、当時の国内外の画家たちが発見したかつての日本の姿をご紹介します。これらの中には、日本に水彩画を広めた3人のイギリス人画家アルフレッド・イースト、ジョン・ヴァーレー・ジュニア、アルフレッド・パーソンズをはじめ、現在の東御市祢津で生まれた丸山晩霞の描いた水彩画も含まれています。描かれた風景や風俗を通して、明治の日本を旅していただければ幸いです。